【はじめ語り】 「ああ……ついに帰ってきてくれたのですね! ドーウル! あなた!」  幽界を司るメディート神を祭る、「夏立てる日」の夕刻。  夜から始まる祝祭の準備で賑わう、喧騒に包まれたエンキルの港で、  人混みをかきわけてあらわれた女性は、あなたを抱きしめ――  その姿は、幻のように掻き消えた。  その夜から、怪異は始まる。  夜ごと訪れる、黒い使者。  ――夢幻の狭間で繰り返される、美しくも幸福な逢瀬。  人ならざる者との蜜月は、ゆるやかな死へと、あなたを誘う。  石造りの白亜の港に照りつける、真夏の太陽。  立ち並ぶ、目もあやなきらびやかな軍船たち。  そして、自分と手を繋ぎ、傍らを共に歩む美しい女性。  あれは、いつの――誰の、見ていた景色なのだろう?  あなたたちは、この港町に眠っていた悲劇へと導かれていく。 【PC1】 女性から「ドーウル」と呼ばれる男性  あなたは、エンキルの港町に滞在している、男性の人間族である。  年の頃は、青年が望ましい。  出身は、ストラディウム連邦内が無難だが、特に考えがある場合は、自由に設定してよい。  (ただし、ナーハンもストラディウム連邦内だが、地元住民になるので避けること)  職業及びエンキルに滞在している理由は、自由に設定してよい。  それからもちろん、あなたの名前は「ドーウル」ではない。  その他の条件は、自由に作成してよい。  ただし、【はじめ語り】等のPL向けメタ情報を利用して、セッション中での立ち回り方のビジョンを、緩やかにでも持っておくこと。  あなたのPCは、物語の主役格となることを、忘れないこと。  あなたのPCは、最初に作成/公開し、他のPC作成の参考に供すること。  他のPCを作成する過程で、お互いを生かしあうように調整し、完成することになる。  PC間の関係は、シナリオ開始前に固めておく必要がある。  他のPCの作成時には、他のPLからPC間の人間関係が提案されるので、PL間で充分にすりあわせを行い、結果を公開すること。  他のPCとは、セッション開始時から最初から深い人間関係を結んでいても構わない(他のPCが恋人であったりするなど)。  あなたから人間関係を提案するのも良いが、最終判断は相手のPLに預けること。 【その他のPC】  あなたは、エンキルの港町に滞在している。  その他のこと(種族、性別、年齢、出身、職業等)は、すべて自由に設定してよい。  ただし、【はじめ語り】【PC1の設定】等の、PL向けメタ情報を利用して、物語上効果的な役柄(セッション中での立ち回り方)を、事前に十分に考えること。  特に、【PC1との関係】【シナリオへ関わる動機】については、しっかりと固めておくこと。  また、人間族以外の種族は、役柄的に浮き上がりがちになるので、よほどの自信がなければ避けること。  (ユルセルームの種族は、いわゆるエルフやドワーフと同じ感覚では演じられないので注意)  PC間の関係は、シナリオ開始前に固めておくことが望ましい。  その際は、他のPLと充分にすりあわせを行い、結果を公開すること。  他のPCとは、セッション開始時から最初から深い人間関係を結んでいても構わない(他のPCが恋人であったりするなど)。  セッション中にPCが知り合うシーンを入れるとプレイ時間を圧迫するので、最初から知り合っている状態が望ましいが、役柄的に避けたい場合は、セッション中に出会いを行っても構わない。